openSUSE のパッケージ管理システム

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YaST2 (Yet Another Setup Tool) と zypper があるようです。 旧バージョンで採用されてきたパッケージ管理システムも使えるようですが、バージョン 10.3 以降の openSUSE からは、この 2 つがメインとなっているようです。
といっても、調べてみるとこの 2 つの管理システムは比べるようなものではないようです。

YaST2 は通常 X Window System 上で利用する統合管理システムです。ただ、CUI でも利用可能なようです。
パッケージのインストール、アップデートのみならず、ハードウェア管理、ネットワーク管理など、システム全体の管理を担っている管理の中枢です。はっきり言ってこれ 1 つですべて事足りてしまいます。
ちなみに CUI 上では yast と打っても yast2 と打っても YaST2 が起動します。

zypper は現在の Red Hat 系で採用されている yum のようなコマンドに相当します。YaST2 が統合的なのに比べ、こちらはパッケージ専用の管理システムと言えます。
ただし、管理ツールとしての正しい名称は ZYpp です。zypper は ZYpp を使うためのコマンドツールとなります。

自分は SSH でシェルベースで使うので、zypper を使うことになるのかなぁと思いきや、YaST2 はかなり便利です。シェル上でも GUI のように直感的な操作が可能です。ただ、まだ使って間もないので、ショートカットのキーバインドがよくわかりません...
今のところは Tab キーでいちいち動かしているので、そこさえ解消できれば、これだけでいいかもと思ってしまいます。使い慣れるともう yum には戻れないかもw

zypper もなかなかいい感じです。Debian 系の aptitude コマンドのように、search したパッケージの左側にインストール状況が簡易表示されます。
試しに片方のパッケージ管理システムでインストールしたパッケージを、もう片方のパッケージ管理システムで search したところ、どちらの場合もインストールが反映されていました。どうやら使っているリポジトリは共通のようです。ってか YaST2 はパッケージ管理に内部的に zypper (ZYpp) を使ってるってことなのかな。

しかもデフォルトの状態では、どちらのコマンドとも大文字小文字の違いを吸収してくれます。これで search する際にいちいち大文字小文字の違いを気にする必要はなくなったわけです。あぁ、CentOS でもこういうパッケージ管理システム使えないかなぁ...
ちなみに、これらのシステムが管理しているのは RPM パッケージです。

参考にしたリンク