新型コロナウイルス対策に本当に必要なこと

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新型コロナウイルスの影響で世界は一変しました。
今後わたしたちはどのようにこれらの脅威に対抗すればよいのでしょうか。

2019 年の年末頃に中国武漢市から発生したと考えられている新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中に広まり、混乱と混沌をもたらしました。

終息しつつある新型コロナウイルスの脅威ですが、まだ第 2 波、第 3 波が発生する恐れも十分考えられます。
さまざまな情報が錯綜する中で、真偽を確かめる目を持つことが今わたしたちに求められています。

ソーシャルディスタンス

日本語にすると「社会的距離」...よくわかりませんよねw
新型コロナウイルスは飛沫・接触により感染すると言われています。
そのため、接触しない、飛沫が届かない距離を保つことが肝要です。

ステイホーム(不要不急の外出自粛)

これもテレビなどのメディアで政府や知事がよく言及しています。
絶対に外出しないといけない場合以外は、外出するのはやめようね、ということ。

日本には緊急事態宣言を出せても、法的拘束力はありません。
今はもどかしいですが、裏を返せば日本の法律が人権を重視しているということです。
この場の終息を目的に「移動の自由」「表現・集会の自由」「営業の自由」「学習権」などの権利を制限する法律を作ると、のちのち乱用される危険をもはらんでしまうのです。

とはいえ、自粛期間が長くなるほど体がなまり心にストレスがたまっていきます。
我慢も大事ですが、これまでの常識にとらわれない新たな習慣を身につける必要がありそうです。

外出時の準備

ソーシャルディスタンスを確保しつつ、マスクや手袋など、可能な範囲で感染防止措置を講じましょう。
手洗い、うがい、アルコール消毒による殺菌も有効です。
最初は大変ですが、習慣になればそこまで負担に感じずに振る舞えるようになります。
新型コロナウイルスの脅威が去れば、今のように極端に気をつける必要もなくなるでしょう。

自宅でも気を緩めない

感染防止のため、外出時は距離をとったりマスクをしたりと、わかりやすい対策をとる人は多いです。

もちろん帰宅後もハンドソープで手を洗ったり、アルコールジェルで消毒したりもすると思います。
しかし、実は自宅にいても新型コロナウイルスの脅威はあります。
家族と同居しているならもちろんのこと、一人暮らしの場合でも、宅配や郵便などを受け取る機会はあります。
今は業者も気をつけているでしょうが、それでもウイルス侵入の可能性はあるのです。

外出時の方が感染リスクが高いのはたしかです。
ただ、外で気をつけている反動で、家の中では安心してしまうのもまた心理です。
自宅でもなるべく気をつける習慣を身につけるように行動しましょう。
特に次に述べる「手への注意」が大事です。

手に注意を払う

何それ?って思いますよねw
前項で手洗い消毒について書いたばかりですが、実は「自分の手」には注意を払いにくいものなのです。

例えば、自分の手で顔を触る癖があったりしませんか?
唇を触ったり、目をこすったり、中には鼻をほじったり...w
これらの行為はすべて体の粘膜がある部分です。
つまりウイルスが体内に入りやすい部分です。
しかも癖というのは指摘されないと気づかないことが多いです。
知らずに触っている場合、マスクで気をつけていても、帰宅時に手を消毒しても、結局ウイルスを侵入させてしまいます。
癖を自覚しつつ、自分の手が何を触ったのか常時気にかけることは、かなり難易度が高いのです。

自宅でも家族がいたり、宅配などで誰かが来たりします。
自分の行動はわかっても、周囲の人の行動までは把握できません。
自宅などで「ここは大丈夫だろう」と思っている場所でも実はほかの人が触っていたりするものです。
トイレは共同?キッチンは?食事は?...誰かと一緒にいるのであれば心配は尽きません。

「気にしすぎでは??」と思いますよね。でもそこまで気をつけないと感染リスクがあるのも事実です。
感染した人へのインタビューで「まさか自分が」「気をつけていたのに」「どこで感染したのか見当がつかない」などよく耳にします。
どんなに気をつけても、最終的に感染したら意味がないのです。
そして感染してしまうと、発症前の無症状期間に、知らずに誰かに感染させてしまうリスクが飛躍的に高くなるのです。

そう、気をつけるだけ感染リスクが減るのです。
そしてそれはどんなに気をつけてもゼロになることはないのです。
つまり、どんなに気をつけても「気をつけすぎ」ということはないのです。

周囲にアピールする

新型コロナウイルスが感染拡大するにつれ、マスク不足がやたらと取り沙汰されました。
たしかにマスクは直接口にウイルスが入るのを防いでくれます。
そして何より「自分は気をつけてるよ」アピールを周りにできます。
これは笑い事ではなくすごく大事なことなんです。

こういう状況下の人たちは、小さな琴似も非常に敏感になります。
マスクをしていないというだけで感染者扱いされ「コロナめ!」と暴力を受けたというニュースも聞きます。
隠れてコロナ対策をする必要はありません。
むしろアピールして意識の高さを周知させるぐらいでよいのです。

デマにだまされない

悲しいことに、人が恐怖や不安を抱くとき、それを利用して人をだまし、金品を狙う詐欺などが横行します。
そういった心理状態に陥ると、人は判断能力が鈍り、不安をあおる言動や優しくされる行為に揺さぶられ易くなります。

また、「納豆やキムチがコロナに効く」とか「紙が不足する」といった根拠のない(あるいは誤った根拠をもとにした)情報が跋扈します。
たちが悪いのは、誤った情報を信じ込んだ人たちが、親切心でほかの人にそれらを伝えてしまうことです。

デマに踊らされると買い占めなどが起こり、さらに混乱を招くことになります。
中には「デマで買い占めが起こるから(デマだとわかっていても)先に買っておいた方がいい」という理由で大量購入をする人がいます。
でも、この行為も結局買い占めを助長しているので、デマに踊らされているといえます。
本人がデマとわかって行動しているだけに、踊らされていると気づくのは、デマにだまされている人よりも難しいですね...

こういうときこそ「自分は今正常な判断ができているのか」「得た情報に根拠はあるのか」など、いったん立ち止まって考えることが重要です。

心構え(慢心しない、思いやりを持つ)

いろいろ書いてきましたが、これが一番大事な気がします。

まずは自身に対する心構え、つまり「慢心しないこと」です。
テレビなどでは「自分は大丈夫」とか「そんなにたいしたことじゃない」といったことを本気で言っている人たちがいます。
心を守るために心身を失ったのか、もともと極端な楽観主義者なのかわかりませんが、いずれにせよ状況判断ができていません。

経済活動を重視して外出自粛などに疑問を唱える人もいます。
確かに社会全体を通してみると、経済活動は人命と同じくらい重要といえます。
お金がないと結局生きていけないですし、経済の混乱は今後の社会構造に大きな傷跡を残します。

でも、それでもやはり人命優先だとわたしは思います。
社会全体を優先し「多少の犠牲を払っても人類が前進する道を選ぶべき」という考えは理解できますが、現代において「犠牲になった人たちは仕方ない」という考えは危険です。
この思考を持っている人たちは、自分がその犠牲になったときのことを考えていないといえます。
自分本位なのか楽観主義者なのかわかりませんが、何にしても犠牲になる人とその近親者の気持ちを察することができないのでしょうね。
自分本位な人は「慢心はしていない」というでしょうが、それは次に挙げることができていません。

自身への心構えの次は、周りへの配慮、つまり「思いやり」です。
新型コロナウイルスは、高齢者や罹患歴のある人が重症化しやすいと言われています。
例外はありますが、これは PCR 検査によって統計的に判明したことなので、原因はともかく信用性の高い情報といえます。

もし新型コロナウイルスにかかっても「自分は健康だから重症化しない」とたかをくくり、軽率な行動をとっている人がいます。
新型コロナウイルスは症状が出るまでに 2 週間ほどの潜伏期間があり、その期間中も感染能力があるとされています。
これがインフルエンザなどのほかのウイルス感染と違い、恐ろしい部分なのです。
ただ、意外とこの点は報道でもあまり強調されていないように感じます。(確定した根拠がないからでしょうか...)
この爆発的な感染拡大を鑑みると、潜伏期間中の感染は至極当然の事実として受け入れざるを得ないと思うのです。

そう考えると、自分は大丈夫と思って行動すると、自覚がないうちに感染し、友達や家族などの近親者にうつしてしまう可能性が高くなります。
自分が発熱し、その後近親者が亡くなってしまったら...そう考えると自責の念にさいなまれることになるでしょう。
(中には犯人捜しをさせないために嘘をついて感染をごまかす人がいるかもしれませんが...)

もし感染、発症後に回復できたとしても、それは結果論です。
誰にでも最悪の結果になりうるし、誰かを感染させて死なせてしまう危険があります。
そしてそれは誰も事前に予想できないのです。少なくとも現時点では...
大事な人たちを守るためにも、自分が感染しないことが重要、そして感染しないためには「自分は大丈夫」と思わないことが大事、ということです。